和歌山市感染症情報センター

Wakayama City Infectious Disease Surveilance Center
HIV/AIDS・性感染症
HIV?エイズって何? 感染経路は? 治療法は? 予防方法は? 検査をしたい その他注意すべき性感染症
HIV/AIDS(エイズ)とは
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)はエイズの原因となる病原体です
AIDS(後天性免疫不全症候群)はHIVと呼ばれるウイルスに感染することで起こる病気です。私たちの身の回りには、細菌やウイルス、カビなどがたくさん存在していますが、ふつうはこれらが体内に入っても自然の免疫機能が働き、病気にはなりません。ところが、HIVに感染して免疫機能が落ちてくると、細菌やウイルス、カビなどが体に入り、日和見感染症などの症状を起こすようになります。
感染から発病まで
感染経路
HIVの感染は、HIVを大量に含んだ感染者の体液を介して起こります。 HIVが含まれている体液は[1]精液、[2]膣分泌液、[3]血液、[4]母乳の4つだけです。それ以外の体液(汗、だ液、尿など)を介して感染する可能性はありません。
STIの感染経路は限られているので、日常生活の中で感染することはありません。
治療法について
1996年以降、体の中でHIVが増えるのを抑える有効な薬が次々に開発され、現在約20種類の薬が使用できます。このうち3〜4種類の薬を組み合わせて内服する「多剤併用療法(HAART)」が行われるようになり、AIDS発症率や死亡率は大きく減少しています。しかし、現在の抗ウイルス治療では、体内からHIVを完全になくすことは難しいと考えられています。

<HIV感染症診療拠点病院>
全国で365病院が「拠点病院」に指定されており、さらに全国を8ブロックに分けてそれぞれにブロック拠点病院があります。これらの病院では質の高いHIV診療が行われています。
HIV感染症診療拠点病院
感染を予防するには
感染の危険性は誰にでもあります。安全な性行動を選択し、自分やパートナーを守りましょう。
1. NO SEX(セックスしない)
HIVを含む多くの性感染症は、性的接触により感染します。ノーセックスも予防のための大事な選択肢です。
2. SAFE SEX(安全なセックス)
二人ともHIVに感染していないことが確実でお互いに他のセックスパートナーがいなければ、二人のセックスは安全です。
3. SAFER SEX(より安全なセックス)
相手や自分が感染していないかどうかわからないときには、コンドームを正しく使いましょう

<コンドームの正しい使い方>
検査について
HIVは感染しても症状がほとんどなく、感染しているかどうかは検査を受けなければわかりません。
HIV検査とは
エイズの原因となるHIVに感染しているのかどうかを調べる血液検査のことです。
少量の血液(約5cc程度)を採って、血液の中にHIVの抗体ができているかどうかを調べます。
検査はどこで受けられるの?
保健所や医療機関で受けることができます。保健所では全国どこでも無料・匿名で実施しています。
検査を受けるタイミングは?
HIVが身体に侵入して、すぐに検査してもわかりません。抗体ができるまでには感染の機会があってから6〜8週間、長い人では12週間かかります。
感染の可能性の機会があった日から3か月以上たってから検査を受けるようにしましょう。
ウインドウ期
和歌山市での検査
性感染症とは
STI(性感染症)は、セックス(性交をはじめとした性的接触)で人から人へうつります。 原因には、ウイルス・細菌・クラミジア・原虫・寄生虫などいろいろあり、性器、泌尿器、肛門、口腔などと接触してうつります。日本だけでなく世界中で今、問題になっています。
クラミジア感染症
日本国内で最も広まっているSTIです。(特に若い年齢で)性産業・風俗関係の人たちに流行しているばかりではありません。家庭(夫婦)や恋人同士の間でも自覚がないうちに感染しています。
病原体:
クラミジア・トラコマチス
潜伏期:
1〜3週間 10日以上が多い
(女  性)
軽い生理痛のような痛み、おりもの、月経不順〜症状がなくても子宮頚管炎、卵管炎、不妊症20〜40%に骨盤内炎症症候群→不妊20%・子宮外妊娠9%・慢性腹痛18%
(男  性)
軽い排尿痛(ヒリヒリ、違和感)、ペニスからの膿〜尿道炎、睾丸炎、不妊症
(新生児)
母が感染していると、生まれるときに感染〜結膜炎・肺炎
治  療:
抗生物質(テトラサイクリン、マクロライド、ニューキノロンなど)が有効(飲み薬や注射など医師の指示で)
淋病
接触のしかたによって、性器、尿道、直腸、咽頭、眼などの粘膜に感染し、化膿します。クラミジアと同時に感染することもあります。
病原体:
淋菌
潜伏期:
2〜10日(3〜7日が多い)
症  状:
性器の炎症や排膿(膿がでる)。男女で症状が違う。
菌が血液に入ると関節炎にもなる。咽頭に感染すると、ほとんど無症状で気づかないことが多いが、感染源として重要
(女  性)
男性からうつされる確率は高いが症状はかなり進んでから気づくことが多い(黄色の濃いおりものや、尿からの膿)。子宮内膜炎・卵管炎〜子宮外妊娠・不妊症
(男  性)
ペニスの先からの膿、下着のよごれで気づく。包茎では感染しやすい。前立腺や、精巣上体(副睾丸)に炎症が広がることもある。
(新生児)
母が感染していると、生まれるときに感染。〜結膜炎・失明
治  療:
抗生物質(ペニシリン、ニューキノロン)が有効だが、最近はこれが効かない淋菌があるので必ず医師の指示に従うこと。
梅毒
接触のしかたによって、性器、尿道、直腸、咽頭、眼などの粘膜に感染し、化膿します。クラミジアと同時に感染することもあります。
梅毒は、慢性の感染症であり、お腹の赤ちゃんにもうつり、家族・子どもに与える影響が大きい性感染症です。感染してから、発病までが長く、初期(第T期)には、症状のでない不顕性梅毒も増えています。セックスだけでなく、キスやペッティングでもうつる危険があり、感染した人の血液からもうつります。
病原体:
梅毒トレポネーマ
潜伏期:
10〜90日(通常3週間程度)
症  状:
第T期(感染から、3か月まで)
感染から3週間くらいたつと感染した性器に1p以内の赤みのあるしこり、腫れもの(無痛)ができる。鼠径リンパ節(太ももの付け根)がはれる(グリグリ)がこれも痛みはない、放っておくとなくなるが治ったのではなく、病原体が全身に拡がって潜伏して進行する。

第U期(感染後3か月から3年まで)
いろいろ皮膚症状がでる(バラ疹、丘疹、白斑、脱毛など)これも治療しないでいても1年以内に消えていく。無症状でも病原体は増え、人に感染させやすい時期である。

第V期(感染後3年から10年まで)
皮膚や内臓、骨に病変が及ぶ(ゴム腫)。関節炎や手足の感覚喪失などもおこる。
この頃からは感染しにくくなってくる。

第W期(感染後10年以後)
心臓・血管・中枢神経(脳)などに障害がでて、日常生活は困難になる。
(新生児)母が感染していると、胎内で感染し、先天性梅毒になる。流早産もある。
妊娠初期(胎盤ができるまで)にしっかりと治療すれば先天性梅毒は防ぐことができる。

治  療:
抗生物質(ペニシリンなど)での長期治療(1か月以上の飲み薬、注射など)
完治をめざして、医師の指示に従って根気よく治療すること。
性器ヘルペス
これも増えているSTDです。原因のウイルスには口唇に多いT型と陰部に多いU型がありますが、T型が陰部にもうつります。疲れていると再発しやすく、完治は難しいようです。
病原体:
単純ヘルペスウイルスU型・T型
潜伏期:
2〜10日
症  状:
男女とも外性器の皮膚・粘膜に1〜3oの水泡ができ、破れると潰瘍になる。ピリピリ、ズキズキ痛む。発熱、排尿痛も。
(新生児)
母が感染していると、生まれるときに感染〜脳炎・肺炎(死産もある)
治  療:
抗ウイルス薬、抗炎症薬、鎮痛薬などを根気よく、医師の指示で。(塗り薬と飲み薬などがある)
尖圭コンジローマ
ほかのSTDにもかかっていることが多いのが特徴といわれています。イボが群がってカリフラワー状のビラビラに…何10年もほおっておくとガン(陰茎ガン/子宮頚がん)になることもあります。
病原体:
ヒト乳頭腫ウイルス
潜伏期:
3か月程度
症  状:
男女とも外性器(亀頭/陰茎)や尿道近くの皮膚にイボがふえる。あまり、痛みはない。
治  療:
手術(凍結、レーザー、電気メス)で切除。5‐FU軟膏が効くこともある。
トリコモナス症
感染すると女性では尿に病原体(原虫)がよくみられます。男性では、尿には病原体があまり出ないので、診断が難しいようです。湿ったタオルや下着などからもうつることがあります。パートナーと一緒に治療することが大切です。
病原体:
トリコモナス原虫
潜伏期:
1〜2週間
症  状:
陰部のかゆみ
(女  性)
悪臭のあるおりもの、外陰部が赤くただれる。
(男  性)
排尿痛
治  療:
膣座薬や飲み薬
カンジダ症
腸や膣の常在菌で、膣の自浄作用がなくなると菌が増えて、セックスで、男性にも感染する一種のカビです。
病原体:
カンジダ・アルビカンス
潜伏期:
一定していない
症  状:
(女  性)
外陰部のかゆみ、カッテージチーズ様のおりもの
(男  性)
尿道炎〜慢性のかゆみ
治  療:
抗真菌薬(膣座薬や飲み薬)抗生物質は症状を悪化させるので自己判断しないこと
疥癬
病原体:
ヒゼンダニ(肌に直接触れることで感染)
潜伏期:
約1か月
症  状:
下腹部やペニス、乳房の下、指の間などの皮膚にブツブツや小さいイボができ、かゆみがひどい
治  療:
塗り薬や飲み薬、入浴剤など(衣類や寝具は清潔に)抗生物質は症状を悪化させるので自己判断しないこと
毛ジラミ症
病原体:
毛ジラミ
潜伏期:
潜伏期はなく、うつったらすぐ
症  状:
頭髪ではなく陰毛や腋毛、胸毛などにつき、皮膚から血を吸う。かゆみがひどい。
治  療:
塗り薬(シラミのついた衣類や寝具、タオルなどは熱湯で洗濯を)
B型肝炎
B型肝炎ウイルスは、血液中の中にできて、HIVの1,000倍も感染しやすいといわれています。セックスによってうつるのは生理中や肛門性交、器具等を使っての出血を伴う行為に関係します。
HIV/AIDS・性感染症に関する情報
Futures Japan 〜HIV陽性者のための総合情報サイト〜
HIV陽性者の視点で読み解く長期療養時代
エイズ予防情報ネット
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性の健康医学財団
若者のための性感染症情報ネット
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