和歌山市感染症情報センター

Wakayama City Infectious Disease Surveilance Center
咽頭結膜熱(プール熱)
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咽頭結膜熱って?どんな病気?

アデノウイルスにより引き起こされる感染症で、例年春から夏にかけて流行することが多く、プール熱とも呼ばれています。名前から、プールで感染するイメージを抱く方もいますが、塩素濃度の管理されたプール水を介しての感染はほとんどありません。

どんな症状がでるの?

咽頭炎(のどの痛みや発赤)、結膜炎(結膜充血や痛み、めやになど)、高熱の3つが主な症状です。
感染してから発病するまでの期間(潜伏期間)は5〜7日で、発病すると3〜5日程度症状が続きます。
基本的に予後は良好な疾患ですが、こどもの場合はまれに重症化することがあるため、経過を注意深く観察しましょう。

感染を拡げないように

主な感染経路は接触感染、飛沫感染です。なるべく感染を拡げないよう、次の感染対策を行いましょう。

□手洗いをしましょう。
手洗いは、感染対策の基本です。流水と石けんで十分に行ってください。
また、タオルの共有は感染を拡げる可能性がありますのでやめましょう。
個別のタオルか使い捨てのペーパータオルを使用してください。
正しい手の洗い方

□便の処理は適切に!
患者の便中にウイルスが排泄されます。
特におむつを交換するときは、便が手につかないように使い捨て手袋等を使用するなどし、処理を適切に行ってください。また、処理後は必ず手洗いをしましょう。

かかったかなと思ったら

有効な治療薬はなく、対症療法(症状を和らげる治療)を行います。
症状が現れたら、医療機関を受診しましょう。学校等は出席停止期間休み自宅療養しましょう。
(学校保健安全法における取り扱い)
第2種の感染症に定められており、発熱、咽頭炎、結膜炎などの主要症状が消退した後2日を経過するまで出席停止とされています。
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